ここから先は勤務時間外です (Page 3)
壁際に追い詰められ、舌を絡めながらキスをする。最上階にある社長室から見える夜景が目の端をかすめた。
「夜景が気になるのか?」
「え、あ、いえ…」
歯切れの悪い答えを返す。気にならないと言ったら嘘になる。けど、この場でそういうのははばかられた。視線を逸らした私の手を取って、窓の側による。窓に体を押し付けられ、キスをしているとなんだか怖くなり社長の首に腕を絡めた。
ぷつりぷつりとブラウスのボタンを外され、首元のリボンをほどかれる。あっという間に心もとなくなった胸元に社長の大きな手が重ねられる。
「緊張してる?大丈夫だよ、もうほとんど誰もいないし、鍵もかけてるし」
「緊張というか、悪いことしてるみたいで…」
「勤務時間外はプライベートだろ。プライベートは個人の自由だ」
確かに今は社長室に休暇中の秘書がいるというだけだ。個人の自由か。ぱちりと片手で器用にホックを外されて、浮いた下着の隙間から直接手を差し込まれる。
「あっ、んぅっ」
「吸い付くみたいな肌だな。柔らかくて、感度も抜群」
形を確かめるようにもまれ、ふっと社長の長い指が立ち上がり始めていた突起をかすめる。じんっと全身がしびれたきがした。しびれが疼きとなり、もっと欲しくなる。体が快楽に負けた。突起を唇で食まれ、舌先でちろちろ舐められびくりと体に震えが走った。空いている方をきゅっと引っ張られる。
「ひゃあんっ!」
「痛い方が感じる…ってことでもないか。いつもの凛とした表情からは考えられない顔。その途方に暮れたみたいな顔最高にそそる」
そんな心細そうな顔をしているのだろうか。何か言おうと口を開こうとしても音になる前に脳内でほろほろと崩れてしまい、震える嬌声だけが零れ落ちた。
タイトスカートをまくり上げられ、黒いストッキングを支えていたガーターも外された。
「シルエットが綺麗に見えるとかいう理由で秘書課は大体そうみたいな話は聞いたけど、別にガーターである必要ってないと思うんだけど」
「新人研修で、見た目やシルエットにも気を配れって…、ああん!」
「悪い、今の声で直前の内容上滑りした」
秘書が付くほどの重役となると、必然的に重要な顧客と顔合わせすることが多い。受付嬢が会社の顔だというなら、重役の秘書は窓口だ。普段から髪の先から指先、メイク、シルエットの良さは嗜みの一つだと言われた。よって秘書課の休憩時間は社員たち一斉に化粧直し。ガーターストキングもその一つだ。
「脱がしやすいからいいけど」
そんな言葉と共にクロッチの上から秘部を撫でられ、ぶるりと腰が震える。
「あ、あぁっ」
下腹がきゅんと疼き、じわりと蜜が零れ落ちた。
非現実的な設定
最初に秘書課で何ヶ国語も仕込まれる研修、と出てきた時点で非現実的で読むのをやめてしまった。仕事したことありますか?
うーん… さん 2023年9月30日