年上の男性に翻弄される夜 (Page 2)
それがかれこれ2ヶ月とかもしくは3ヶ月ほど前の話。
恋人が出来たわけじゃないけど、綴さんとのさし飲みは断っている。暇だけど、決めた以上は貫きたい。これは女の意地だ。
そうこうしているうちにちょうど繁忙期。本気で忙しくて仕事を理由に断るようになった。もともとそう頻繁に連絡が来る方じゃないし。こうやって人って忘れていくんだろうな。
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「最近付き合い悪かった理由から聞こうかな」
やっと繁忙期が終わり会社の打ち上げ兼飲み会で大学OBたちと飲み会していた昔の同級生グループとかち合った。まあ、駅前の安い居酒屋だしそういうこともあるだろう。問題はそのメンバーに綴さんがいたってところで、席を外したところでつかまって、空いていた座敷に連れ込まれた。
「いや、そのちょうど繁忙期で忙しくて…」
「文乃ちゃんには文乃ちゃんの生活ってやつがあるから、仕事とかとやかく言いたくないけどさ。急に避けたりするから、こんな年上に付き合うの嫌になったのかと思った」
ズルい人だ。いつだって不安なのは私の方だ。背伸びしたメイクや服装、話題の選び方、彼に見合う大人に見えているか。いつか愛想つかされてしまわないか不安で、眠れない日もあった。
「綴さんはズルい。不安なのはこっちですよ。いつだって突然連絡してきて、こっちの都合も気持ちもお構いなし。もう諦めたいのに」
「ちょっと待って、確かに言ったことはなかったけどさ、俺たち付き合ってるよね?え、違うの?だってあの夜の時、好き好き言ってベッドで甘えてきたのそっちだよ。付き合ってって言われていいよって言ったと思うんだけど。もしかして、覚えてない?それに素面だと拒否するし」
「え?いや、あの夜のことは割と覚えて…。真ん中ぐらいからあいまいだけど。なあなあでセフレみたいな扱い嫌で、でもキスもハグも」
「文乃ちゃん、日本酒はやめなさい。日本酒で酔うとキス魔になるから。ハグはしてないけど、キスだけは数えきれないぐらいしてるから」
絶句とはこういうことを知らなかった。日本酒はわりと正体も記憶もなくすタイプの酔い方するから基本飲まない。けどたまに日本酒ベースのカクテルだと知らずに時々記憶を飛ばしていて…。
「帰ろう。俺たちはもっと話し合う必要があると思う。もう二度と忘れられないぐらい、頭にも体にも刻んであげる」
真剣な顔でそんなこと言われて、断れる人なんていない。軽く挨拶だけして、荷物取って綴さんが止めてくれたタクシーに乗る。綴さんは何も言わない、私もなにも言わない。ブレーキの反動で触れた小指だけは離さなかった。
関係とかもエロくてアソコとろとろになって、クリをいじってみたら、イッチャイマシタ
konatsu さん 2023年10月12日