三十路間近な私が年下バーテンダーに心揺れ動く (Page 3)

「終電、大丈夫?」

 団体客も帰り、私はさっきの名前も知らないカクテルを三杯お代わりしたところでバーテンダーが時計を指さしながら尋ねる。店内後方の壁に掛けられている針時計は既に一時を指していた。

「え」
「もうないよね。一時だもんね」

 さすがに飲みすぎたかもしれない。気はしっかりしているが、フワフワと気分がいい。終電を逃した、という事実にも、やっちゃったなぁ〜とどこか他人ごと。

 そして「さっきから大丈夫かなって思ってたんだよね」と笑うバーテンダー。気づいていたなら言ってほしかった。私の家はここから電車で20分程。20分と言っても新快速に乗ったら、の話でタクシーで帰ろうと思ったら余裕で一万は越えるのだ。

「なんでその時に言ってくれないの」と人のせいにした私をバーテンダーは一瞥した後、視線をそらした。

「家、帰らなければいいのにって思ったからかな」

 私はその言葉の意味を理解するまでに時間がかかった。やはりいつも以上に酔ってしまっている。

「意味、分かる?」
 さっきよりも低い声で尋ねるバーテンダー。その声は私の耳を震えさせた。

「…分からない」

 そう答えたのは、はっきりした言葉を待っていたのかもしれない。私は疑り深い性格なのだ。誘っているのか、それとも帰りたくないと言った私をからかっているのか。はっきりしていない時点で賭けに出れるほど若くない。

「家に帰りたくないなら俺ん家くる?」

 今までの私なら絶対にこんな誘いに乗らない。どこの誰かも知らない人からの誘い。何があるか分からないし、バーテンダーなんてチャラそうなイメージのある人は、こうして色々な人に声をかけているのだろうし、私だけなわけが無いから。
 でも私にとっては「私だけなわけが無い」ということが都合が良かった。変な期待はしない。今日だけ。

「行こうかな」

 ポツリと答えた私を見て、少し驚いた顔をしたバーテンダー。自分から誘っておいてその態度は失礼なのでは。

「どうしたの?」
「いや、お姉さんは誘いに乗ってくれなさそうだったから」
「なら、なんで誘ったの?」
「んー、誘わないと後悔すると思ったからかな」
「慣れてるね」
「慣れてたらもっと勝率高いところに行くかな」

 この人の言っている意味がよく分からない。でもそれを深堀りするほど素面でもない。まぁなんでも良いや、と私は彼が片付けをする姿を見ていた。

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