裏切りは蜜の味 (Page 3)
胸元や腰を唇がなぞり、とめどなくこぼれる蜜を舐めとられる。ジュッと強くすすられ、ビクリッと腰が跳ねた。イッたからか敏感になったクリを執拗に弄ばれ、どろりとあふれる蜜が太ももを伝う。
「あ、あぁあっ、そこばっかりっ!」
物足りなさを感じてると思われたのか、指を三本グッと入れられ、甲高い嬌声を上げる。中をバラバラに擦られ、先ほど擦られたところを重点的に責められる。より深く誘いこむようにナカが収縮し、指にぎゅうぎゅうと絡みつくように締まる。その間ずっとクリもなぶられ、快感に体中が溶け、飲み込めない快感が涙に変わってこぼれ落ちた。
「いれたい、俺の全部受け入れてよ」
「私も、もう欲しい…」
ベッドサイドにある引き出しから、避妊具と一緒にスマホを手に取る。ぱっと画面に光が灯りピピッと電子音がした。
「え、あ、何?」
「動画、嫌なら止めて消すよ?」
「止めなくていい…」
どうでも良かった。寧ろここで中断されるとか耐えられない。そんなに待てない。
勃ち上がる大地君のモノが入った瞬間信じられないぐらい気持ちよくて、怖い位の気持ちよさにぎゅっと大地君の広い背に腕を回した。
「ああっ、気持ちいい!あ、んっ、はあ、気持ちよくて壊れちゃいそう!」
「俺も良すぎて、溶けそう」
最初はゆっくりだった律動が、がつがつと荒々しい物に変わった。さっき散々指で擦られたところを突かれて、あられもない声を上げる。目の端にスマホのカメラが映り、乱れ切った姿を撮られてると思うだけで感度が上がる。きゅんきゅんとナカが締まり、ぴったりと大地君のモノに吸い付く。
「あ、イッちゃう!ああん、はあっ、んっ、イクの!イク、イク、あああんっ!」
「はっ、く…」
ぎゅっと一際強く大地君の物を締め付けた。眉をぐっと寄せた大地君が短く息を吐き、薄い膜越しに精をはき出されたのを感じた。
*****
「今までで一番気持ちよかった…」
「俺も。キスの時からそんな気もしてたけど。動画も最高」
丁寧にもグラスに注いでくれた水をグッと飲み干す。喉が痛い位カラカラだった。大地君が私の髪を梳くように撫でる。
「葉月、好きだよ」
大地君は私を見たまま目をそらさない。大地君は今日会った時からずっと優しい目をしている。時々愛おし気に細められる瞳を見ると大切だと言われてる気がして、胸がときめいた。ちょっとでも彼氏から心が離れた以上私もきっと好きなんだろう。
「彼氏がいるのに私も好きとか。地獄に堕ちるかもね…」
「俺も一緒に堕ちるよ。葉月がいるなら地獄でも構わない」
触れるだけのキスは罪の分だけ甘い味がした。
Fin.
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