水曜日の午後は休診です (Page 3)

「あっ、んっ、熱いっ、はあんっ」

「立夏のナカも熱い。動くよ、立夏」

ゆっくりと律動を始めた諒さんがいい所を重点的に穿ち、目の前がちかちかした。突かれる度にナカが締まり、もっともっとと刺激を求めて、律動に合わせて腰が揺れる。諒さんの形をすっかり覚えて、甘えて離さないというように奥を突かれるたびに一際強く締まる。

「はっ、締めすぎ!立夏」

「あっ、ああっ、奥いいっ!ああっ、あんっ」

ぎゅっと諒さんの広い背中に腕を回す。諒さんが私の顎をすくい、深く口づけられると同時に、また感度が上がった。舌を絡めるたびに高まる熱が弾ける瞬間を今か今かと待ち構えている。

「あ、イクッ!もっだめっ、あ、あ、あぁあ!イク、イク、ああああぁぁんっ!」

「はっ、あっ」

諒さんが短く息を吐くと同時にドクンッとナカで諒さんのモノが脈打つ。頭が真っ白になって、無意識に背中に回した腕に力が入った。深い余韻に熱を帯びた吐息ごと飲みこむようにキスをした。

*****

濡らしたタオルで身体を拭いて、先生が冷蔵庫から持ってきてくれたミネラルウォーターを飲む。自分でも分からないうちに喉が渇いていたのか、身体中にじみ渡っていくようだった。

「ねぇ、諒さん。なんで水曜日なの?」

「午後が休診だから?」

「本当にそれだけ?」

休診でいいなら別に日曜でもいいはずだ。なぜか水曜日の午後と決まっている。いや、日曜日や祝日は時々二人で映画観に行ったり、買い物行ったり、お茶したり、ご飯食べに行ったりしているけれど、どんなに遅くなっても21時位までで、ハッピーマンデーとかで翌日休みでもそれは変わらない。

「別に本当に水曜日の午後が休診だからってこと以外に理由はないよ。強いて言うなら、初めて抱いた日が水曜日で人が切れたらこっちを物欲しそうに見る立夏を見てるのが楽しいから」

「えっ、そんな顔してる?」

「無自覚なんだったら言わなかったら良かったかな。表情引き締められたらつまんないから」

失敗したなーとか何とかいいながら私の頭をなでる。そうだ、こういうところがあるんだ。時々人の反応見て、からかってみたりするところがある。

「諒さんのいじわるっ!」

「でも、好きだろう?」

「大好きだよっ!」

ヤケクソでそう叫ぶように言った私に、知ってると笑う諒さんをぎゅっと抱きしめた。

Fin.

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