大人気アイドルの甘い快感指導 (Page 2)
なんで、こんなことになっているのだろう。
天野君と一緒に車に乗って、裏口みたいなところを通って、ホテルの一室でルームサービスのご飯って。
「ルームサービスでごめんね。最近自宅バレてファンとか週刊誌の記者が張ってて。セキュリティのいいマンションが見つかるまでホテル暮らし。まあ、不便はないからいいんだけどね」
流石大人気アイドル。ファンたちが知らないところで色々と苦労があるんだろうな。
「美味しい、ルームサービスとか初めてです」
「良かった。ちょっと元気出た?」
ポンと頭を撫でられ、随分心配をかけてしまったんだなと思い胸が痛んだ。天野君は共演者だし、こういう経験もあるだろうから、何かヒントがもらえるかもしれない。私はおずおず口を開く。
「明後日、ラブシーンの撮影があるんです」
「え、ああ。そういえば主人公の親友は恋人持ちで、割と濃い目のラブシーンがあったよね」
「実はそのことで悩んでて。ラブシーンとか初めてで、それ以前に私全く経験がなくて。上手くできるか心配で…」
そう、悩んでいるというか心配なのだ。何回もNGを出すのは撮影をストップさせてしまうし、相手役の俳優さんにも悪いと思う。演技だと割り切るには経験が足りず、本物っぽい空気とか出せる気もしない。体が固くなると表情も固くなりがちだ。
「俺もラブシーンやったことあるけど、ただでさえ緊張するのに本番なんてバクバクだよね。ましてや経験がなかったらなおさらだよ。練習相手しようか?それとも、経験する?」
指を絡めてじっと見つめられ、ドキリと胸が鳴る。
「経験、させてくれるんですか?」
「いいよ」
*****
ベッドに座って、軽くキスをされる。天野君の手が優しく背中をさすってくれた。
「リラックス。緊張するとどうしても手先が冷たくなるから、あったかいお茶とかカイロとか持ってるといいよ」
私の手をぎゅっと握ってくれる。天野君の手は温かくて、自分の手が指先まで冷たいことに気が付いた。私は一つ深呼吸をする。ゆっくり深く呼吸をする。そう、リラックスだ。
「余分な力抜けたね、その感覚を忘れずに覚えておいて」
「はい」
再び唇が触れる。さっきよりずっと深く、舌を絡める。舌がこすれる度に、胸がジンとする。キスをしながらベッドに押し倒され、ブラウスのボタンをひとつずつ外される。耳元で心臓が鳴っているかのように、鼓動がうるさい。
「美羽ちゃんってものすごい着やせするよね。なんとなくそんな気はしてたけど、スタイルめっちゃいいよね」
「そんなじっと見ないで、恥ずかしいです」
「なんで隅々までみるよ?というより、隅々まで暴かせてよ」
鎖骨の上を唇が滑り、ブラの上からやわやわと胸をもまれる。跡をつけないように慎重にキスが繰り返される。
「はあ、あっ、あ」
「敏感でかわいい」
軽く頬を撫でられ、パチンとホックを外された。
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