イケメンバーテンダーは口説き上手 (Page 4)

「ナカ熱くて溶けそう。俺のキュウキュウ締め付けてくる」

「あーっ、はあっ、あっ」

媚びるようにキュッと締め付けながら更に深く呑み込もうと、子宮がおりてくる感覚。ぞくぞくと背筋に快感が走る。

「動くよ」

口を開くとこぼれるのは嬌声だけで、言葉を紡ぐ余裕もなかった。生理的にこぼれた涙をぬぐって、ゆっくりとナカを擦られる。

「あっ、あっ、もっとぉっ!」

「欲張りだね」

コンッと子宮の入り口に当たる。ビリビリと今までとは比べ物にならない快感が迸った。

「あーっ、なにっ!気持ちいっ!」

「ポルチオ、いわゆるPスポット。初めて?」

「こんな快感知らないっ…」

諏訪さんは微笑んでいる。それは柔和な微笑ではなくどこまでも色気を含んだ微笑だった。
グッと深く深く入り込み、グリグリとポルチオを刺激する。鮮烈な快感に、クラクラしながらもしっかりと快感を覚えたナカはもっともっとと絡みつくように締まる。

「あっ、あっ、イクッ!また、イクッ!」

「俺もイキそう。今度は一緒に」

ぎゅっと指を絡められる。舌で責められた弱いところを擦りながら、ポルチオも責め立てる。胸元にこぼれ落ちる汗も、自分の声も、まじり合う吐息も全部が曖昧になる。

「あ、イクのっ!イクイク!あ、んあぁ、あああああぁっ!」

「イクッ!」

一際深く突かれ、快感の高い波が押し寄せ上り詰める。私のナカから素早く抜かれると同時に胸元に白濁がかかる。勢いよく吐き出された精がほほに少し飛んだ。

「汚れちゃったね。すごく気持ちよかった」

「私も」

触れるだけのキスをする。ぼんやりと時計を見上げる。もう終電出ちゃったな。始発を待った方が早いかな。駅が近いからか貨物の走る音が少し聞こえた。

「明日、祝日だけど栞さんは出社?」

「行こうかなと思ってたけど。止める。たまには息抜きも大事よね」

ずっと張りつめてて忘れてた。息抜きも大切だって。たまにはゆっくりするのも大事な事だった。

「ここはもともと住居兼オフィスだったところだから、今一階に住んでるんだけど来る?服も洗濯しないとだし。男の一人暮らしだから大したもてなしは出来ないけど」

「確かに、これじゃ帰れないね。シャワー借りてもいい?」

「もちろん」

外されたヘアアクセをバッグに入れるとそっと耳元で囁かれる。

「今度はベッドで抱きしめたいな」

バッと耳を塞ぐ、きっと今顔が真っ赤だと思う。反則だ。

「そんな、さっきまでっ、ずっと…」

「それ以外なら規模は小さいけど家の方にもバーカウンターあるからもう一杯作ろうか。そうだなぁ、ベタだけどキスインザダークとかキスオブファイヤーかな」

何でその二択なんだろう。なんだかおかしくなってくすくす笑ってしまった。

「どっちもいただくよ。あと、もう一回カシスソーダ。私にも作り方教えて、私があなたに作るから。あなたほど美味しくは出来ないだろうけど」

「嬉しいな」

手を引かれて立ち上がり、諏訪さんの手をぎゅっと握った。

Fin.

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