お嬢様は執事の愛撫にとろける (Page 3)
弾んだ息を整えるように、大きく深呼吸する私の頭を壮馬が撫でる。
「上手にイケましたね。流石怜奈様です。そのままゆっくり力抜いていてください」
キスをすると同時につぷっと壮馬の長い指が蜜壷に潜り込む。痛みはないが異物感と何とも言えない圧迫感そして、感じたことのない快感。
「あっ、まって。まだ、ダメっ…んあっ」
イッたばかりでまだ敏感な体には強すぎる快感。一度落ち着いた熱がまた高ぶっていく。だが、高まりきる直前で指を抜かれる。再び落ち着いたところでまた高められていく。それが三度も続くと目からポロポロ涙がこぼれ始めた。
「焦らさないでっ、壮馬ぁ。お願い、します…」
「まだだめです。ですが、この調子ならもう二本ぐらい大丈夫そうですね」
悪魔のような言葉に背中にも緊張が走る。固くなった体を落ち着かせるように再びクリが刺激される。その快感に気を緩めた瞬間、一気に三本の指が差し込まれた。
「あああっ、そんないきなり…」
「予想通り問題なさそうですね」
抜き差しされるたびにぐちゃぐちゃと音が鳴る。その音にさえ私はひどく感じた。どこもかしこも敏感で五感が敏感になっているのか、頬に伝う涙をぬぐう壮馬の唇も、繋がれた手も全てが気持ちいい。
ビクビクと体が痙攣する。体の中で高ぶる熱が出口を探して、はじけるのを今か今かと待ち構えている。
「ああっ、イクイク!イッちゃうの!あああっ、イクっ!」
「良くこらえましたね。良いですよ、思いっきりイッて」
一気に上り詰めていく感覚。さっきとは比べ物にならない大きな快感が体中を走り抜けていく。白くはじける感覚。焦らされていた分、体を包むのは深い快感。指が抜けると同時にどろりっと蜜がこぼれおちた。独特の濃密な空気の中弾む呼吸。何も言わずに、壮馬が私の蜜に濡れた指を舐め上げるのをじっと見つめる。その視線に気が付いたのか壮馬が笑う。
「大変良くできました。可愛かったですよ」
珍しくニコニコ笑いながら優しく頭をなでる。直後感じた急激な疲労に指一本動かすこともできず、意識ももうろうとしている私の身体を清め、新しいネグリジェを着せる壮馬の手はよどみなかった。
「壮馬ぁ」
「はい」
「ありがとう…」
「なにがです?」
「いいの、ありがとう…」
それだけ言い切ると、睡魔に逆らうことなく重くなった瞼を閉じた。
Fin.
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