一番星にしてあげたくて

・作

綺羅(きら)は私が通い詰めるホストクラブのNo.3。私は、優しくて自分を特別扱いしてくれる彼をNo.1にしてあげたいという気持ちで風俗嬢をしてお金を稼いでいた。そして、そのチャンスが訪れる。その日、私は今までの貯金を彼に渡してワンナイト指名をしちゃいました――!

「今日もシャンパン入りましたー!」

「きらきら光る!夜空の綺羅君!」

コールと共に、今日も私と綺羅君の前にシャンパンのボトルが置かれる。

私はこのホストクラブに通い詰めている。全ては、初めて会った時から私に優しくしてくれた綺羅君を1番星にしてあげるためだ。

*****

「来てくれてありがとう~。俺、1番になれるよう頑張るね」

「が、がんばって、ください…」

「うん!だから、お話するだけでも来てくれたら、俺うれしいなぁ」

*****

そう言ってくれたあの日から、私は彼のことが大好きだった。例え彼が私のことをただのお客さんとしか思っていなくても、構わなかった。

だから、私は自分の身体と心を売ってお金を稼いだ。

そうしてそのお金で、彼のために今日も天の川のようなシャンパンタワーをお願いする。

「ねぇ、綺羅君」

「なぁに?」

「今月、売り上げ拮抗してるんだよね」

「うん、俺頑張ってるよ」

「だから、これ」

私は彼の手にそっと、50万程度のお札を手渡した。

ここのホストクラブでは、そのような行為が暗黙の了解になっていることをもちろん私は知っていた。

このお金は、それを意味している。

綺羅君は満面の笑顔を私に見せてくれると、「じゃあ、あの場所で」と一言。

このホストクラブ専用のラブホテルが存在している。そこのことだ。

私は彼との時間を楽しんだ後、待ち合わせ時間にホテルの部屋へと向かった――。

*****

「待たせてごめんね」

部屋に入ると、綺羅くんはすでに準備ができている様子だった。シャワーで濡れた彼は、今まで見たことのないエロスに満ちていた。

「いいの?」

「もちろん、俺の織姫様」

胸が高鳴った。私は彼の方へとそのまま近づいていき、抱き合うと激しく口づけをした。

くちゅっ、ちゅっ、ちゅうっ。唇が触れ合う音。ああ、私が今までしたかったこと。やっとできた。嬉しくなって、私はそのまま何度も何度も口づけをした。

「脱がすね?」

そう言われて、こくりと頷く。彼は私の服を脱がしていき、下着姿にする。

「見ちゃった、君の素敵な姿。かわいい」

綺羅君はそう言って、そのまま下着も脱がせてきた――。

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