さよならは言わない (Page 2)
カーテンの中に隠れるようにして、先生は私の全身に何度もキスをしてくれた。
「先生のものって印、たくさん残して」
私がそういうと、先生は何度も何度も私にキスマークをつけてくれた。
その刺激が気持ちよくて、そのたびに私の体は強く震えた。
「んっ、あっ、やだ、せんせぇ」
「…好きだよ。初めは君への同情だったんだけど、今は、本当に、好きなんだ」
先生の涙が私の肌を濡らした。
そんな先生を見て、私の気持ちは最高潮に達した。
「せんせぇ、せんせぇの、ちょうだい?」
先生は無言でズボンのチャックを下ろすと、反りあがったそれをさらけ出した。
「いいよ、そのまま、きてっ」
先生は「ありがとう」と一言私の耳元でささやいて、私の中に入ってきた。
痛み、でもそれ以上に先生のぬくもりが直接伝わってくるのが嬉しかった。
先生はそのまま、何も言わず、激しく腰を振った。
「あっ、せんせぇ、やだ、はげしいよっ」
「君と別れるのが、寂しいんだ」
「わたしも、だよっ」
「好きだ、好きだよ。君のことが、好きだ」
先生はそう言いながら私の中で、イッた。
*****
「これで本当にさよならだね」
身なりを整えて、準備室を後にした私はこの学校とさよならをしようとしていた。
先生は校門の向こう側で、私のほうを見て悲しそうに笑っていた。
先生はなにも言わなかった。
それは、私と先生の関係の終わりを意味する言葉だから。
私は校門を振り返らないで、学校を去っていった。
Fin.
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禁断の愛好き!
二人のすれ違いの描写にはとてもどきどきしちゃいましたね。先生が好きになる気持ち、とてもわかります!
うう さん 2021年9月27日