部下の色気に誘われて (Page 2)

「先輩、俺ちょっと散歩してきていいですか?アメリカの風情を感じたい!あっ先輩も行きますか?」

「私は明日の準備したいし1人で行ってきて。迷子にならないでよ~」

「了解!大丈夫っす!いってきます!」

坂下が外に出てる間にシャワーを浴びて缶ビールを飲んだ。

本当はバスローブを着て一杯やりたかったけど、坂下がいつ帰ってくるかわからないし、自前のTシャツとハーフパンツに着替えた。

ビールを飲みながら商談のことを考えたり、資料に目を通したり、明日の準備は万端だ。

3本目のビールを飲み終わる頃に坂下は帰ってきた。

「マジ楽しかったっす!先輩も来ればよかったのに~。ていうか飲んでます?ズルっ!」

私はお酒のおかげでいい気分。

「坂下も飲む?」

「いいんですか?飲みます!」

「…プッハー!うめぇ!」

坂下は缶ビールを一気飲みしてシャワーを浴びに行った。

私はその間にも、もう1缶ビールを飲み干し、少し酔ってきた。

そしてだんだんとムラムラしてしまうのである…

シャワーの音を聞いていても、この部屋のベッドを見ていてもウズウズと身体が疼いてくる…

「ふぅサッパリした。先輩、ビールもう1缶くださーい!」

そんな時に坂下はシャワーから戻ってきてしまった。

バスローブで…!

心を落ち着かせようとしても、濡れて乱れた髪の毛や乱雑に着ているバスローブ姿にたちまち興奮してしまう。

高鳴っていく鼓動とともに身体も熱くなっていく。

ビールを一気に飲む姿も豪快で逞しく見えてくる。

飲むたびに喉ぼとけが動くさまが妙にセクシーに感じて、坂下がビールを飲み込むと私は唾を飲み込んだ。

「さっきから黙っちゃってどうしたんですか?」

「え?黙ってた?眠いからかな?」

「飛行機で10時間以上かかりましたもんね。そりゃ疲れますよ。先輩寝てなかったし。俺ソファで寝るんで先輩はベッド使っていいですよ」

「いや、私がソファで寝るから坂下がベッドで寝て!」

「いやいや、女性をソファで寝かせることなんて出来ないっすよ!」

ドキッ

たったこれだけのことなのに、久々に女扱いをされた私はときめいてしまった。

このときめきのせいで性欲も大幅に上がり、頭の中では「坂下はだめ、後輩、部下、手を出しちゃいけない!」そう思ってるのに身体は「坂下がほしい!」と、疼いている。

「じゃ、じゃあさ一緒に寝ない?このベッド結構広いし、端と端で寝ればいけそうじゃない?」

「…俺は別にいいですけど…襲わないでくださいね♡」

「お、襲わないっつーの!」

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