最後の願い~あなたがほしい~
会社の同僚の二階堂くんとワンナイトラブしちゃった私。でもこれは計画的にしたこと。実は私、彼が好き。でも彼には結婚を約束する彼女がいたのだ。それでも諦められず、告白するも玉砕…諦めるしかなくなった私は彼に「最後に抱いてほしい」とお願いするが…
会社の飲み会があったある日、酔った勢いで同僚の二階堂くんとセックスをしてしまった。
いや、これは私の計画的な行動だ。
お酒の力を借りたのは事実だが、私は酔ったふりをして二階堂くんにうちまで送ってもらい、私の家に上がらせてセックスまで持ち込む。
そして計画通りにうまくいった。
あとは私を好きになってくれたら完璧!
そう思っていたのに、二階堂くんには彼女がいると本人から知らされた…
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二階堂くんとは同期で、同期会などで話す内に人柄のよさや明るい性格、優しさがにじみ出ている彼に私は惹かれていった。
私に興味を持ってもらいたくて、あの計画を立てた。
なのに二階堂くんには彼女がいた…
この1年、二階堂くんの浮いた話なんて1度も聞いたことがない。
彼女がいるという噂も聞いたことがない。
二階堂くんのSNSは女の影もなかった。
だけど付き合って2年で、結婚の約束もしてるらしい。
セックスをした日に知った。
「彼女がいるのにこんなことしてごめん」
と…。
私の計画は失敗に終わったのだ…
1つになった喜びと彼女がいると知った悲しみ。
色んな感情が入り混じり、私は混乱して二階堂くんが帰ったあとに泣きじゃくった。
告白する前にふられてしまった惨めな私。
結婚まで約束してる彼女に勝てるはずもない。
諦めるしかない…
好き…大好きなのに…
この気持ちはどうすればいいの…?
*****
ダメ元で二階堂くんに好きだと告白した。
返事はNO。
そんなのわかりきってた。
それでも私はへこたれず、食事や飲みに誘ってみたが、全て断られた。
でも諦められない。
どうしても二階堂くんが頭から離れない。
どうしたら彼を忘れられるの…?
「二階堂くん、大事な話があるの。すぐに終わるから今日だけ付き合ってもらえないかな」
「大事な話?」
「うん」
「ここでは言えない話なの?」
「うん…」
「わかった」
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