草食系男子だと思っていた彼に情熱的なキスで迫られリードされちゃう初エッチ

・作

彼への唯一の不満。それはデートを重ねても手を出してきてくれないこと。だから私からしかける、つもりだった―。「ごめん。もう我慢できない。今からダメ?」情熱的で、優しく丁寧なのに猛々しく迫ってくる彼の前で私は…。

私の彼ユウくんは所謂草食系男子。
デートの行き先はいつも私が決めている。

彼は誘導などしないし、文句も言わずついてくるし、私の意見に反対することもない。

聞き上手で、私が一方的な会話してても、きちんと相槌を打ち耳を傾けてくれている。

不満なのは、明日で5回目のデートなのに、私に触れようともしないことだ。

手も繋いでいないからそれ以上の進展がない。

このままだと本当にプラトニックを貫くことになってしまう。

だから明日のデートで、私からしかける。

☆☆☆

普段通りデートの時間は進んだ。
夜になりおいしい夕食を彼とともにする。

段々ドキドキが止まらなくなって、なんとなくソワソワしてしまう。

会計を済ませ、外に出て歩き出した。
私はユウくんの隣りを歩き、ぴったりと身を寄せた。

腕を一度組んだ後、ユウくんの手を握った。

そのままユウくんを見るといつもと変わらない表情。

たまらず声をかけた。

「あのね、ユウくん。」

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